photo : Osamau Nakamura










潟市の総面積のうち約4分の1が現在も海抜ゼロメートルの低地帯である。信濃川、阿賀野川といった大河が日本海に交わるこの地域は、かつて「地図にない湖」と呼ばれた亀田郷のように一度大雨が降れば水は行き場を失った。水と土と人との過酷な闘いの上に現在の新潟がある。新潟という土地と人の記憶を現在の新潟市民とのワークショップでのかかわりと自ら新潟を歩き集めた水の記憶を通してかたちにするプロジェクト。

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  • 新潟市全域726㎢、現在の土地から新潟の水の記憶を辿り、水の色で写しとった新潟との対話の記録。詳しくはこちら


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  • 新潟市内広域においてその土地の水の記憶とかかわりのある場所や道具に紙をあて、フロッタージュによって水の色を描くワークショップ。市民が土地の記憶に触れながら作品として残した合計5000枚に及ぶ水の記憶を水面としてかたちにしました。詳しくはこちら

  • 新潟の土地と人の営みの美しい痕跡を見つけ、現場で制作。色鉛筆でその物を同じスケールと色で忠実に写しとりました。詳しくはこちら

photo : Osamau Nakamura

Niigata 水の記憶プロジェクト データ

制作期間:2008年3月〜2009年10月
ワークショップ:市内28ヶ所全75回(直接指導57回)/作品枚数5212枚
LIFEworks作品点数:89
Niigata水の記憶マップ作品制作:319(2009年10月15日まで)
制作記録:「Niigata水の記憶マップ」(芸術祭公式グッズ)
作品展示:新潟市江南区木津5-5-3旧木津小学校体育館(水と土の芸術祭|2009.7.18-12.27)
     新潟市美術館(プレイベント「ニイガタのタカラアツマレ」|2009.6.13-7.5)
     新潟市美術館 市民ギャラリー(メモリアル「泥・どろ展」|2010.1.5-1.24)
イベント:ワークショップ「浮かび上がる新潟!水の記憶バスツアー」(新潟日報企画)|2009.8.30
     棧俵神楽同時開催ワークショップ「木津 水の記憶」|2009.9.6
     ミニコンサート(五十嵐正子・オカリナ奏者)|2009.11.22
協賛:ホルベイン工業株式会社、北越紀州製紙株式会社
主催:新潟市交流推進課水と土の芸術祭推進室

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作品会場の新潟市江南区木津は歴史的にも大きな水害「木津切れ」があった場所。この体育館の裏にはその小阿賀野川が流れています。また会場の旧木津小学校体育館は昭和4年校舎増改築時に建てられ、昭和50年閉校後も郷土資料館や集会場として地域住民に親しまれていました。また今回の展示に合わせ、地域住民から集めていただいた古い農具に花が植えられ、作品会場までの道を彩りました。

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木津には度重なる水害とともに営んできた地域ならではの全国的にも珍しい神楽が大切に守られています。
2009年9月6日 作品会場前にて
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